2021表彰者インタビュー①:山梨学院大学 平河 悠 選手(1部リーグ得点王)

レポート

 2021年12月11日、第54回東京都大学サッカーリーグの表彰式が行われました。
数多くのチーム・選手・スタッフが表彰された中から今回、3名へインタビュー取材を行いました。

 第1弾は、1部リーグ得点王・平河 悠 選手(山梨学院大学3年・佐賀東高校出身)。今シーズン18得点で2年連続の東京都大学リーグ1部得点王に輝きました。
 大学3年生ながら2023シーズンのFC町田ゼルビアへの加入内定している平河選手の現在の心境に迫りました。(インタビュアー:学生幹事・荒井敬介)


― まず最初に2年連続の1部リーグ得点王、そして優秀選手賞の受賞おめでとうございます。
 ありがとうございます。

― 改めていまの気持ちはいかかでしょうか。
 得点王はリーグが始まる前から狙っていたので。2年連続で獲得できたこと、優秀選手にも選ばれたのも嬉しいです。自分は今年プロになれて、それにより東京都大学リーグ(以下、都リーグ)の認知度も広がったと思うのでそこが1番嬉しく思っています。来年のことですが、確実に関東リーグとチームを昇格させることが目標なのでしっかり頑張っていきたいです。

― 関東大学リーグ昇格を狙うにあたり、来年も得点王、個人タイトルを目指していきたいですね。
 来年も得点王、優秀選手賞を取れたらいいですが、まずは関東大学リーグに昇格させることに集中し、その目標の中で個人タイトルも取れればなと思っております。

― 過去に順風満帆な道のりではなかったと発言しています。それでも継続して努力を重ね、その賜物が2年連続得点王、そしてFC町田ゼルビアの内定に繋がったと思えます。この1年間を振り返るとどんなことが思い浮かぶでしょうか。
 コロナ禍で本当に過密日程だったので試合数が多く感じたのが1番の感想です。その中で怪我もなくサッカーに専念することができて、その結果アミノバイタル杯、総理大臣杯の結果に繋がってそれがプロへの切符に繋がったかなと思っています。

― 2年連続の得点王に輝き、得点に対する嗅覚が鋭いものだと伺えます。率直にゴール量産の秘訣を教えられる範囲で教えて頂けますか。
 自分は前線で戦うポジションなので得点は常に狙っていますが、得点を取るための動き出し、(ボールが)来るべき場所にポジションを取ることを常に意識しています。それがゴール量産の秘訣です。

― 10番・若谷拓海選手(3年・西武台高校出身)とは相性が良く、ホットラインを築けていると伺えます。1つ前の質問でゴール量産の秘訣をお聞きしましたが、答えて頂いた内容以外にもこの得点王という結果は若谷選手の存在も大きかったのでしょうか。
 そうですね。間違いなく、若谷選手がいての自分があると思っています。得点の半分くらいは若谷選手のアシストなのでアシスト王があれば恐らく彼が取っていたと思うくらいの活躍ですね。いいボールを出してくれるのはもちろん、普段から一緒にいるパートナーですので大きな存在ですね。

― 来季もそのホットラインを継続してさらなる成長を遂げる年になりそうですか。
 そうですね。若谷選手とのパートナー関係を築きつつ、さらに得点パターンを増やして(ゴールを)取っていかないと関東大学リーグ昇格はできないのかなと思っています。昇格の壁を今年感じられたので、より成長して来季の都リーグを臨みたいと思っています。

10番・若谷拓海選手(3年・西武台高校出身) とのホットライン

― 3年次にプロ内定の切符を掴み取った結果は今後、東京都大学リーグの注目度をさらに集めるものとも言えます。恐らくプロのスカウト陣も関東大学リーグだけではなく東京都大学リーグにもさらなる注目をするのではないかと思われますが、最後に平河選手から見て東京都大学リーグというのはどのような環境だと言えますでしょうか。
 東京都大学リーグは都道府県リーグに値するカテゴリーですが、そんな中で全国に出てみて東京都大学1部もレベルが高いなと思いました。(所属している東京都1部リーグの中でも)絶対に勝てる、というような相手もおらず、そんな中で違いを出したり引き分けを勝ちに持っていく、そういうところに拘っていかないと上手くことを運べないと思えるリーグだと感じています。


 2021年12月5日、平河選手はFC町田ゼルビアの特別指定選手として、Jリーグデビューを果たしました。(明治安田生命J2リーグ第42節・アルビレックス新潟ーFC町田ゼルビア
 来シーズンも激戦が予想される東京都大学リーグですが、二足の草鞋を履きながら関東大学リーグ昇格を目指す平河選手の更なる活躍を期待しております!