『「アミノバイタル®」カップ2021 第10回関東大学サッカートーナメント大会』3位決定戦 山梨学院大学vs東京学芸大学 マッチレビュー

アミノ杯

7月25日(日)15:00 キックオフ
山梨学院大学(東京都第3代表)vs 東京学芸大学(関東2部)

◆ジェイネットTV公式YouTubeよりLIVE配信予定/ページ下部URLあり

東京学芸大学は、1998年に関東1部昇格を果たし、その後も関東1部、関東2部で長い歴史を築いてきましたが、2019年度に東京都リーグ降格となりました。2020年度の東京都1部は山学大が優勝。2位が学芸大という結果に終わりましたが、学芸大はその後の関東昇格決定戦で勝利し、1年での関東復帰を果たしました。

今シーズン、学芸大は関東2部第11節終了時点で、首位との勝ち点差5の2位と好調で前半戦を折り返しています。

アミノバイタルカップ本戦でも、リーグの好調を維持した戦いを見せつけました。1回戦、関東2部所属の専修大学相手に3-2で競り勝ち、2回戦では1回戦で関東1部所属の順天堂大学を破ってきた埼玉県1部所属の平成国際大学に1-0で勝利。そして全国大会出場をかけた準々決勝では、アミノバイタルカップ前回王者で関東1部所属 流通経済大学に2-0で勝利し全国大会出場を決めました。その後準決勝で、関東1部所属 法政大学に0-3で敗れ、山梨学院大学との3位決定戦に進む形となっています。

対して山学大は、1回戦 関東1部所属の強豪・横浜桐蔭大学を相手に、5得点で東京都1部リーグ 得点ランキング2位につけている14番 FW 平河悠(3年/佐賀東)のハットトリックの活躍もあり3-2で撃ち合いを制すると、続く2回戦。昨シーズン#atarimaeni CUPで驚異のジャイアントキリング優勝を果たした関東2部所属 東海大学を相手に、延長前半9分で先制を許すも、こちらも5得点で東京都1部リーグ 得点ランキング2位につけている9番 FW 安田正太郎(3年/山梨学院)が延長前半アディショナルタイムで強烈なヘディング弾を叩き込み同点に追いつくことに成功すると、そのまま延長戦が終了しPK戦の末、勝利。準々決勝に駒を進めました。
そして、勝てば全国大会出場が決まる運命の準々決勝。相手は3年前の関東昇格決定戦でPK戦の末敗れた因縁の日本大学。前半1分に日大に先制を許すも、前半15分に2回戦で同点ゴールを決めた9番 FW 安田正太郎(3年/山梨学院)のゴールで同点に追いつき、27分,31分に1回戦でハットトリックを決めた14番 FW 平河悠(3年/佐賀東)が2ゴールを挙げ3-1としました。その後前半35分に日大に失点許すも3-2のスコアでそのまま3-2で試合終了。
山学大が準決勝へ駒を進め、総理大臣杯出場が決定。創部初の全国大会出場を決めました。準決勝では、関東2部所属の産業能率大学相手に、今大会得点を量産している14番 FW 平河悠(3年/佐賀東)がゴールを奪うも1-2で敗戦。3位決定戦に進む形になりました。

山学大と学芸大は昨シーズン、東京都1部リーグの舞台でしのぎを削り合いました。結果は1勝1分に終わり、山学大は学芸大に負けることなく昨シーズンのリーグ戦を終えました。対学芸大の2試合共に、山学大が終始攻め続けた試合展開。山学大にとって、学芸大に対して苦手意識を持っていることはないと思われますが、昨シーズン山学大は東京都1部リーグ優勝を果たすも関東昇格を逃し、対して学芸大は東京都1部リーグ2位に終わるも関東昇格を果たしたため、現在、学芸大は山学大よりも上のカテゴリーの関東2部という舞台で戦っています。
山学大は、昨シーズンに関東昇格を果たせなかった悔しい思いと、リーグでは順位的に上回った相手に関東昇格を許した悔しい思いをぶつけるにはこの一戦が最高の一戦になると思います。

番狂わせを続けた東京都1部リーグ所属の山学大。今大会で最も大きなインパクトを残したチームであったことは間違いないでしょう。アミノバイタルカップ最終試合。3位決定戦に勝利し、有終の美を飾って欲しいです!両チームにとって絶対負けられない戦いになる3位決定戦から目が離せません。
そんな3位決定戦がどのような一戦になるのか。試合展望をまとめました。


山学大は、学芸大の中央から崩し切れる攻撃に要注意が必要です。今大会、3得点で得点ランキング2位タイにつけている10番 FW 鈴木魁人(4年/清水Y)と11番 FW 河田稜太(4年/東京V・Y)の両選手の中央からの抜け出しや、2人で攻撃を完結させることのできるコンビネーションには警戒が必要です。また、10番 FW 鈴木魁人(4年/清水Y)は今シーズンの関東2部リーグで11試合5得点を挙げ4位タイにつけており、シュート数では他の選手の2倍以上の28本を放っています。細かい部分を修正し、調子が上げてきた場合には得点を量産される可能性があるため要注意です。
さらにもう1人、学芸大のゲームメイクを任されているキャプテンの7番 MF 住田将(4年/青森山田)には最も警戒が必要です。小学校の頃から全国の舞台で注目を集め続け、昨年度東京都1部リーグ最優秀選手を獲得した住田選手の、左足から放たれるセットプレーの質の高いボール、攻撃の鍵を握るゲームメイクなど全てに警戒です。

しかし山学大の攻撃力を持ってすれば怖いものはありません。
1回戦の桐蔭大戦でのハットトリック、準々決勝の日大戦で2ゴールといった結果を残し今大会6ゴールで得点ランキング1位を走っているドリブラー 14番 FW 平河悠(3年/佐賀東)や、こちらも今大会大活躍中のストライカー 9番 FW 安田正太郎(3年/山梨学院)の活躍は大きなインパクトを残しています。両選手は昨シーズンの東京都1部リーグの学芸大戦でもゴールを決めており、今回の3位決定戦でも両選手の得点に大きな期待がかかります。
この試合では撃ち合いになる試合展開も予想されるため、もちろん攻撃陣には。注目が集まりやすいでしょう。

しかし、そんな中で勝利のためには相手の攻撃を防ぐ守備陣が粘り強い守備でゴールを守れるかどうかがキーポイントとなると思います。本戦全試合フル出場中のキャプテンで守護神 1番 GK 大嶌宏汰(4年/山梨学院)の集中力や2019年日本高校選抜に選ばれた経歴もある3番 DF フォファナマリック(3年/尚志)と、2020年の全国高校選手権 優勝の立役者の1人であり、同じく日本高校選抜に選ばれた15番 DF 一瀬大寿(1年/山梨学院)のCBコンビを中心とした気持ちの入ったディフェンスが必要となります。
さらに、住田選手を擁する学芸大の中盤に対し、山学大の7番 MF 関口凱心(2年/西武台)や8番 MF 平田和也(3年/山梨学院)といったMF陣が1試合を通して運動量とデュエルで勝ち続けることができるか。というところも、勝利のためにとても重要です。

大躍進を続けた山学大と、関東2部での好調をそのままに、3位決定戦まで駒を進めた両チームの熱戦に目が離せません。過密日程の中で、走り続けた山学大のアミノバイタルカップラストマッチです!
疲労に負けず、チーム一丸となって勝利のために戦い続ける選手達を是非応援してください!!

◆関東大学サッカー連盟公式YouTubeよりLIVE配信予定/ページ下部URLあり


【注目選手】
No.10 MF 若谷拓海 選手(3年/西武台)

山学大のNo.10。
チームメイトで同級生のFW 平河悠(3年/佐賀東)と、9番 FW 安田正太郎(3年/山梨学院)が目に見えた結果を残し活躍する中で、チームとして結果は残せているものの個人としては、なかなか目に見えた結果を残せておらず、若谷選手自身、歯痒い思いもあると思います。2019年度の東京都1部リーグで1年生ながらアシスト王を獲得した山学大の10番が、このアミノバイタルカップ ラストマッチで結果を残し、チームを3位に導く姿に期待です!

東京都代表として唯一勝ち残り、大躍進を続けた山梨学院大学。
アミノバイタルカップで大きなインパクトを残し、今後の活躍からも目が離せない山梨学院大学のアミノバイタルラストマッチの応援よろしくお願いします!!


◆LIVE配信

https://youtu.be/glh0_kEhWuA